Snow Monkeyのメリット・デメリットを実務目線で解説【制作で使ってわかったこと】

Snow Monkeyのメリット・デメリットを実務目線で解説

Snow Monkeyの導入を検討しているけど、実際のところどうなの?

という方に向けて、実務で2年近く使い続けてきた経験をもとにメリット・デメリットをまとめました。

結論から言うと、コーポレートサイトや店舗サイトをスピーディに作りたい制作者には、かなりおすすめできるテーマです。

一方で、得意な用途と苦手な用途がはっきりしているテーマでもあります。

導入前にその特性を知っておくと、購入後のギャップを防げると思います。

Snow Monkeyのメリット

① デザインが最初から整っている

Snow Monkeyを使ってまず驚いたのが、何もしなくてもサイトがそれなりに見えることです。

余白・タイポグラフィ・レイアウト・コンポーネントのバランスが最初からしっかり設計されているので、デザインの細かいことを考えなくても、ある程度きれいなサイトに仕上がります。

「デザインセンスがないから不安…」という人にとっては、これだけで導入する価値があると思っています。

モダンデザインが全くわからなかった頃にSnow Monkeyを知ったのですが、Snow Monkeyのレイアウトブロックを見た時は衝撃でした。
こんなオシャレなデザインが、こんなカンタンにできてしまうのかとダブルで衝撃でした。

② サイト制作のスピードが上がる

セクションブロック・レイアウトブロック・ブロックパターンを組み合わせることで、ゼロからデザインを作らなくてもページが組み上がっていきます。

たとえば、

  • 企業サイトのトップページ
  • サービス紹介ページ
  • お問い合わせ導線

など、こういったページも、ブロックを組み合わせるだけで比較的短時間で作れます。

フルスクラッチで組んでいた頃と比べると、体感でかなり制作時間が短縮できました。

スピードを上げたい制作者には、かなり大きなメリットだと思います。

全てをはじめから考えなくていいので、めっちゃ楽!(笑)

③ コーポレートサイト・店舗サイトとの相性が抜群

Snow Monkeyが特に得意としているのは、こういった用途です。

  • コーポレートサイト
  • 店舗サイト・サービスサイト
  • ブランドサイト・リクルートサイト
  • LP(ランディングページ)

落ち着いたデザインが多く、ビジネス用途のサイトと自然にマッチします。

変に「テーマっぽさ」が出ないのも気に入っているポイントです。

個人的にはブログよりもサイト制作に強いと感じています。

④ 1ライセンスで複数サイトに使える

Snow Monkeyは、1ライセンスで何サイトでも使えます。

クライアントワークで複数サイトを抱えるフリーランスや制作会社にとっては、かなりコスパのいい設計です。

「1サイトごとに費用がかかる」テーマと比べると、使えば使うほどお得になります。

私自身もフリーランスとして活動する上で、このライセンス設計が選んだ大きな理由のひとつです。

⑤ ブロックエディタとの相性が良い

Snow MonkeyはWordPressのブロックエディタ(Gutenberg)前提で作られているテーマです。

セクションブロック・レイアウトブロック・装飾ブロックが充実していて、ページビルダーなしでもレイアウトが組めます。

「Gutenbergって使いにくい」と思っていた人も、Snow Monkeyと組み合わせると印象が変わるはずです。

Snow Monkeyを使うまでは、バリバリのクラシックエディタ人間でした。
しかし今ではブロックエディタ派になってます。(手のひらクルー)

⑥ フルスクラッチより少ないコードで同じクオリティが出せる

CSSの知識があれば、Snow Monkeyのベースデザインを活かしながら細かい調整ができます。

「全部自分で組む」より書くコード量が少なくて済むので、制作効率がかなり上がります。

フルスクラッチだと1から書く余白・タイポグラフィ・レイアウトがすでに整っている状態からスタートできるのは、地味に大きいです。

個人的にはCSS前提で使っているので、ノーコード系ツールより断然使いやすいです。Snow Monkeyのベースがあるからこそ、書くべきCSSに集中できる感じがあります。

⑦ サポートフォーラムが充実している

公式のサポートフォーラムがあり、使い方やカスタマイズについて質問できます。

開発者やユーザーから回答がもらえるのはもちろん、過去の質問・回答も公開されているので「同じ問題、すでに誰かが解決してた」というケースも多いです。

困ったときに頼れる場所があるのは、ありがたいです。

私はビビリなのでROM専です!(キリッ)

Snow Monkeyのデメリット

ここで紹介する「デメリット」は、テーマ自体に致命的な欠陥があるという意味ではありません。

用途によっては別のツールのほうが向いている、という観点でまとめています。

① 有料テーマ(サブスクリプション型)である

Snow Monkeyはサブスクリプション型の有料テーマです。

無料テーマに慣れている人にとっては、最初のハードルになるかもしれません。

ちなみに、サブスクをキャンセルしてもサイトが崩れたり消えたりすることはありません。ただし、ライセンスを更新しない場合は以下の制限があります。

  • テーマのアップデートが受けられない
  • フォーラムサポートが使えない
  • パターンライブラリ・スタイルライブラリが新規利用不可

「使い続けるかどうか迷っている」という段階ならお試しがあるので、まず試してみて判断するのがいいと思います。

② カスタマイズにはHTML・CSSの知識が必要

ボタンや見出しのデザインを細かく調整したい場合、ブロックエディタの設定だけでは対応できないことがあります。

ただ、CSSの基礎さえわかれば対応できる範囲がぐっと広がるので、ある程度のコーディング知識は持っておいたほうがいいなと感じています。

私はノーコード系ツールよりCSSで組む方が好きなので、CSSが使える(反映される)テーマの方が使いやすいです。

③ テーマのCSSが強いので、慣れが必要

Snow Monkeyはデザインがしっかり作られている分、テーマ側のCSSがかなり強いです。

「CSSを書いたのに反映されない」「なんか想定と違う見た目になる」という経験、私も最初はよくありました。

詳細度の戦いになることがあるので、カスタマイズに慣れるまで少し時間がかかります。

ただ、Snow Monkey専用のカスタマイズ知識が蓄積されてくると、それほど苦にならなくなる…かも。

使い始めてもうすぐ2年ですが、いまだに「これはどうやったら反映されるのー!?」って戦ってることも多いです。楽しいです!

④ テーマの設計思想から外れるデザインはカスタマイズが大変

Snow Monkeyはデザインの設計思想がしっかりしているテーマです。その分、テーマが想定していないレイアウトやUIを無理やり実現しようとすると、カスタマイズ量が一気に増えます。

たとえば、

  • 特殊なグリッドレイアウト
  • 独自UIコンポーネント
  • 凝ったアニメーション演出

といった、Snow Monkeyのレールから大きく外れるデザインは素直に作りにくいケースがあります。

逆に言えば、Snow Monkeyの設計の延長線上でデザインする分には自由度は十分あります。

「このテーマでどこまでできるか」を理解したうえで設計するのが、Snow Monkeyをうまく使うコツだと思っています。

特にレイアウト構造が変わるようなデザインはカスタマイズが大変です。(これはブロックエディタの宿命かも)

⑤ クラシックエディタ・フルスクラッチ制作に慣れていると最初は戸惑う

Snow MonkeyはGutenberg前提のテーマなので、クラシックエディタでの制作やHTML・CSSのフルスクラッチに慣れている人は、最初に「考え方の違い」に戸惑うことがあります。

私自身もクラシックエディタでの制作が長かったので、最初はブロックエディタそのものにかなり抵抗がありました。

ただ、一度慣れてしまうと制作効率がかなり上がります。

最初の壁を越えたあとは、「こっちの方が楽じゃん」と感じることもあります。

慣れるとクラシックエディタに戻れません。
ただし、微妙に融通きかない頑固なところもあるので、そういうときは「クラシックエディタだったら早いのに!」ってなることもあります。

⑥ 物販型のECサイトには向かない

コーポレートサイトや店舗サイトには強いSnow Monkeyですが、物販型のECサイトには向いていないと考えています。

ビジュアルだけなら実装できますが、デジタル在庫と違って、物理的な在庫を抱える本格的なECサイトはバックヤードをきちんと設計しないと、運用がかなりしんどくなります。

物販型のECサイトは、在庫管理、受注管理、返品管理、さらに経理との兼ね合いも必要で、そのあたりが整ってない仕組みを使うと、人力で対応しなくてはならないシーンが増えます。

システム運用でかなり時間をとられてしまうんですね。

また以前、WordPressでサーバー経由のハッキングを受けてサイトを改ざんされたことがあります。

他人に管理画面に入られたショックと、WordPressにはハッキングされるリスクが本当にあるんだと身をもって経験した事件でした。

それ以降、私は「WordPressに顧客情報を置かない」ことを強く推奨しています。
(お問い合わせのログをWordPress上に残すことも極力やめることをおすすめしています)

こういったことから、本格的な物販でWordPressを使うのはオススメしておらず、物販型ECなら、BASE・STORES・Shopifyを選んだほうがいい。というのが本音です。

ただし、デジタルコンテンツ販売・テンプレート販売・ダウンロード商品などのデジタル販売は、決済に仲介サービスを挟むこともできたり、発送管理も不要で自己完結するのでアリだと考えています。

まとめ

以上がSnow Monkeyのメリット・デメリットです。

Snow Monkeyは「なんでも作れる万能テーマ」ではなく、コーポレートサイト・店舗サイト・サービスサイトをスピーディに、きれいに作るのが得意なテーマです。

フリーランスや制作会社が複数サイトを制作する用途であれば、1ライセンスで使い回せるコスパの高さも含めて、かなり優秀な選択肢だと思っています。

「Snow Monkeyで何ができるか」を理解したうえで使えば、制作効率もクオリティも確実に上がります。

実務で2年近く使い続けている身としては、制作ツールの選択肢としてかなり自信を持っておすすめできるテーマです。

制作でテーマを導入しようか検討中の方はぜひSnow Monkeyを試してみてくださいね!(お試しが使えますよ!)